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ISO内部監査(活用編)

なれ合いの監査

なれ合いの監査とは、内部監査員と被監査者どうしがお互いに負担とならないよう内部監査を

おこなうことです。

 

内部監査員は簡単な対策で済むような事象だけを指摘します。

そして被監査者は簡単な対策だけを是正処置として報告します。

数多くの是正処置報告書が発行されても、システムの根本的な改善にはいたりません。

 

経営者が自社の内部監査に対して持っている不満のひとつです。

 

(原因と対策)

 

内部監査を行う組織文化がいまだ未成熟と考えられます。

 

内部監査員として果たす役割は、本来の業務とは無関係であるべきですが、日本の企業風土では

なかなか受けいれにくいようです。

どうしても内部監査員と被監査者の双方に仲間意識がでてしまいます。

 

加えて、内部監査員の職位や業務経験が妨げになることもあるでしょう。

 

例えば、主任や係長レベルの職位の内部監査員が、課長や部長などの部門長に対してインタビュー

する場合、どうしても遠慮がちになってしまいます。

業務経験がないと被監査者から専門用語を使って反論されると指摘しにくいこともあるのでは。

 

内部監査員への叱咤激励だけでは、対策として効果的ではありません。

それぞれの企業の実状を考えた工夫が必要となってきます。

 

 

 

下記は、”なれ合いの監査”を少なくするための対策の例です。

 

1. オブザーバーの参加

 

しかるべき職位の方を内部監査のオブザーバーとして参加してもらいます。

可能であれば役員クラスの方々が良いでしょう。オブザーバーなので監査で口をはさむのは厳禁です。

客観的に内部監査を観察してもらい、あとで意見をだしてもらいます。

 

監査員、被監査者の双方にとって緊張感のある内部監査が期待できます。

 

2. チーム構成を工夫する

 

上記1.は暫定的対策です。この「チーム構成を工夫する」が恒久的な対策となります。

 

「チーム構成を工夫する」とは被審査部門に合わせて最適な内部監査メンバーを選定することです。

チームリーダーには発言力のある人に担当してもらいます。チームメンバーは多くてもかまいません。

監査部門の業務に熟知している人は必ずメンバーにするのが良いでしょう。

 

チーム構成は十分に時間をかけて決定されるべきです。

適切なメンバーが選定できない場合は、内部監査員の増員も検討する必要があります。

 

3. 内部監査の意義を周知する

 

わが国ではISO9001認証取得のため初めて内部監査が行われた企業が大部分です。

欧米の企業とは異なり、企業での内部監査の歴史は長くはありません。

組織の管理者や内部監査員は、内部監査の意義と必要性を十分に理解することが大切です。

 

経営者や管理責任者は内部監査の意義を、機会あるごとに繰り返し周知徹底することです。

特に経営者の内部監査への関与は重要です。

 

経営者が内部監査に無関心であれば、効果は期待できません。