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ISO内部監査(基本編)

監査のアプローチ

ISO9001は、内部監査の具体的なやり方は定めていません。

 

内部監査の方法は、それぞれの企業で決める事柄です。

どのような方法を採用しても、ISO9001 8.2.2 内部監査での要求を満たす必要があります。

 

ここでは実際に活用されている監査のアプローチとして、要素別方式、部門別方式、

追跡方式とプロセスアプローチの4種類の方式の概要と特徴を紹介します。

 

1. 要素別方式

 

概要:

ISO9001要求事項毎に内部監査をおこなう方法です。

例えば、4.2.3 文書管理、4.2.4 記録の管理など要求事項の要素をもとにして

チェックリストを作成して監査をおこないます。

 

特徴:

◎監査計画が容易

◎監査すべき規格要求事項が漏れにくい

◎形式的な監査になりやすい

◎監査が仕事の流れに沿っていない

 

2. 部門別方式

 

概要:

監査の対象部門に関係する要求事項を選んで監査をおこなう方法です。

基本となるチェックリストが必要となります。

 

特徴:

◎容易、監査効率がよい

◎多くの企業が採用

◎部門間にまたがる業務の監査が難しい

 

3. 追跡方式

 

概要:

業務の流れや製品の流れに沿って監査をおこなう方法です。

一般的に、チェックリストが作成されることは少なく、実際に運用されている

QCフローチャートや作業標準書などが監査文書として使用されます。

 

製品の流れによる方法では、流れの方向により下記の2つに分類できます。

① 順方向追跡方式  受注から出荷まで

② 逆方向追跡方式  出荷から受注まで

 

特徴:

◎要求事項への適合を正確に確認できる

◎現場での監査手法として活用できる

◎適用できる範囲が限られる

 

4. プロセスアプローチ

 

概要:

特定された各プロセス毎に監査をおこなう方法です。

各プロセスの目標や計画を達成するための必要な情報、手順、資源、組織構造などの

システムの要素が検証する対象となります。

一般的に詳細なチェックリストは必要としません。

 

特徴:

◎システムの有効性に焦点をあてる

◎内部監査員の一定のスキルが必要

◎監査の効率が低い

 

実際の内部監査では、ひとつの監査のアプローチに拘束されるのは望ましくありません。

 

監査の目的によって様々な監査のアプローチがあり得ます。

 

たとえば、マネジメントシステムの運用実績がまだ不十分であれば、

要素別方式は規格への適合を確認するには役立つでしょう。

しかし十分なシステムの運用実績をもつ企業では効果的な方法ではないかもしれません。