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ISO内部監査(基本編)

監査とはなにか?

品質と環境マネジメントシステム監査の指針であるISO19011:2002では、

監査を以下のように定義しています。

 

3.1 監査

監査基準(3.2)が満たされている程度を判定するために、監査証拠(3.3)を収集し、

それを客観的に評価するための体系的で、独立し、文書化されたプロセス。

 

簡単にいえば、監査基準と監査証拠を比べて判断する活動です。

 

監査基準とは、「一連の方針、手順又は要求事項」を意味します。

組織が決めた品質方針、規定や標準で決まられた内部ルール、お客様の要求や期待などです。

 

つまり組織がやるべきことです。

 

監査証拠とは、「監査基準に関連し、かつ、検証できる、記録、事実の記述又はその他の情報」

を意味します。品質記録、観察結果、発言など確認できる客観的証拠などが当てはまります。

 

つまり組織がやっていることです。

 

やるべきこと」「やっていること」を比べて評価するのが監査なのです。

 

下記は監査での評価の例です。

 

①やるべきことは十分にやっている

②やるべきことは完全にやられていない

③やるべきことは一部だけやられていない(=ほとんどやられている)

 

評価の結論では、①を適合、②を不適合、③を軽微な不適合などと区分します。

 

体系的で、独立し、文書化されたプロセスの意味は以下のとおりです。

 

体系的で:場当たり的でなく、あらかじめ監査の方法が系統だって定められていること。

 

独立し:監査の対象の活動に責任や利害関係がないこと。

 

文書化された:監査の内容は文書により明らかにされていること。  

 

前述した適合、不適合、軽微な不適合などの評価の結果を監査所見といいます。

監査所見には、適合、不適合だけではなく改善の機会を示すこともできます。

 

改善の機会とは、「不適合ではないが、システム改善のために何らかの対応が望ましい」

と監査員が判断した事象をいいます。

 

内部監査員は、改善に結びつくように、積極的に改善の機会を示すべきでしょう。

 

ISO19011:2011では、監査所見の定義は次のようです。

 

3.4 監査所見

収集された監査証拠(3.3)を、監査基準(3.2)に対して評価した結果。

 

注記1:監査所見は、適合又は不適合を示す。

注記2:監査所見は、改善の機会の特定又は優れた実践事例の記録を導き得る。

注記3:監査基準が法的及びその他の要求事項から選択される場合、監査所見は”順守”

又は”不順守”呼ばれる。

注記4:ISO9001:2005の定義から部分的に採用。