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ISO内部監査(力量向上編)

力量向上の考え方

内部監査員のレベルアップのために、やみくもに教育訓練を行っても効果はあがりません。

ここでは力量向上をめざす場合の基本となる考え方を紹介します。

 

自社の内部監査の改善を図ろうとする管理責任者、監査プログラム責任者、事務局の方々に

ご理解していただきたい内容です。

 

1. 力量を評価する

 

まずは内部監査員の方々の力量を評価します。

力量は、個人的特質と知識及び技能を適用するための能力です。

これは、監査員の力量とは?で説明した通りです。

評価の目的は、不足している力量(例えば規格を理解していない)をリストアップするためです。

 

評価する主体の違いにより、下記の2つに分けられます。

 

① 自己評価: 内部監査員自身が自分で評価

 

② 他者評価: 内部監査員以外の他者が評価

他者とは、経営者、管理責任者、被監査部門長、他の内部監査員など。

 

力量評価のための書式も作成されても良いですが、最初のうちは書式にこだわる必要はありません。

管理責任者と内部監査員との話し合いで決めてもかまいません。

 

重要なのは、取りくむべき課題(=不足する力量)を明らかにし、情報を共有化することです。

評価結果は、必ず文書化しておきます。

 

2. 教育訓練を行う

 

評価結果にもとづき、教育訓練(training)を計画します。

計画では、教育訓練の項目、予定、方法を具体的に決めます。決定後は計画を実行します。

 

教育訓練の方法は十分に検討してください。

一般的な外部講習に参加させるのが効果的であるかは何ともいえません。

効果のある教育訓練を工夫することは大事なポイントです。

 

たとえば、ISO9001を読んでいない人が、すぐにISO9001内部監査員研修に参加しても

あまり効果は期待できません。

やるべきことは規格を読み疑問点を明らかにすることです。自己学習でも可能でしょう。

 

他の例では、力量のある内部監査員への効果的な教育訓練は、力量のない内部監査員を

教育訓練することかもしれません。教えることで学ぶというわけです。

 

どのような教育訓練の方法が良いのかわからないときは、コンサルタントなどの外部の

専門家に相談してもよいでしょう。

 

3. 内部監査で実践する

 

教育訓練で習得した知識や技能は、必ず内部監査で実践してみることが大切です。

そうでなければ内部監査員の力量は向上しません。

 

各内部監査員の方々は、実践してみる内容をリストアップしておくのが良いでしょう。

例えば、質問では必ずオープンクェスチョンを使うなどです。

繰り返し実践することで知識や技能が身につきます。

 

力量を向上させるには、まずは「意識してできる」ようになることです。

それを繰り返すことで「意識しなくてもできる」ようになります。

前者を意識的有能、後者を無意識的有能ともいいます。

 

意識して笑顔であいさつを続けると、意識しなくても笑顔であいさつできるようになります。

コミュニケーションスキルの分かりやすい例です。

 

内部監査員の力量も同様です。学んだ知識、技能を意識して実践してみてください。

実践を繰り返すことで意識しなくてもできるようになります。

その時、本当にスキルが身についたと言えるのです。

 

4. 力量を評価する(=1.に戻る)

 

ふたたび力量を評価します。

 

このように内部監査員の力量の継続的改善は、

 

評価教育訓練実践

 

の3つのステップを繰り返すことで行われます。